Hubble早川が語る、「リーガル領域にもたらしたい新しい価値と体験」
こんにちは!
Hubble note編集部の白木です。
今回は2019年にCEO 早川が語った、Hubbleができるまでのお話をご紹介します。最後に2022年12月現在から過去を振り返ってみて、Hubbleができてから今日まで何を大切にしてきたかという点にも触れています。Hubbleに少しでも興味がある人は是非ご覧ください。
目指すのは、愛嬌のあるプロダクト
ーーHubbleの開発背景について教えてください
Hubbleのアイデアは、当時の顧問弁護士で、現CLO(最高法務責任者)である酒井とのブレストから生まれました。
仕事で契約書のやり取りをする際、Wordファイルをメールに添付して、先方に送信。返ってきたメールのファイルをダウンロードして、編集。編集後「名前をつけて保存」して、添付する。これが何回も続きます。
これは契約業務に携わったことがある人なら、何度も経験があると思います。結構面倒ではありませんか?
そんなことしているうちに、無数のファイルがデスクトップに溜まっていくということが起きます。(笑)そして、無駄に時間もかかる!これは本当に苦痛だし、楽しさがありません。
酒井をはじめとする、弁護士や法務のみなさんって、僕らの100倍苦労しているんですよ。
【これが本当の最終】〇〇契約書_20221222.docx
みたいなファイル名があって、どれが最新?っていうことも結構ある。
そこで、僕とCTOの藤井は、ビジネスサイドの人でも簡単に操作ができ、Wordが使えるGitHubのような仕組みがあればと考えたのです。そして、2017年の12月にアイディアが誕生し、2018年から本格的に開発をスタートさせました。
ーーHubbleはどのような思想のでサービス開発を進めていくのでしょうか?
Hubbleが目指す世界観は今まで苦痛だったバージョン管理や契約書のやりとりを効率化し、かつ楽しく、なぜか情報が蓄積され、それが知らないうちにチームメンバーの役に立つ。そんな循環を作っていくことです。
そして、Hubbleをもっと知りたい、使いこなしたい!とユーザに思ってもらえるような、愛嬌があるサービスを目指したいと思っています。
わかりやすいところで言えば、Slackですね。Slackは何十年も続いていたメール文化を変えました。メールでは考えにくかった「コーヒーいる人?」みたいなカジュアルな会話がどんどん生まれていますよね。しかもその会話に対して好きなスタンプを押したりと、新たなコミュニケーションの形が生まれています。
そして、「もっとSlack使いこなしたい」という謎の欲求も生まれ、スタンプをカスタマイズしたり、アプリケーションと連携したりと、だんだん楽しくなってきますよね?仕事とプライベートの切り替えがしづらい現代においてあの感覚はとても大事だと思っています。
つまり、ITサービスには機能やシンプルさに加え、「愛嬌」が重要だと思うのです。愛嬌があれば「使っていて楽しい」と思えます。「業務連絡をして楽しい」「情報共有をして楽しい」という感覚を与えることが、重要なのだと思っています。
だれよりもHubbleを使いこなし、愛情を持つ
ーー今後のプロダクト戦略を教えてください。
僕は3つのことが大事だと思っています。
一つは「他サービスとの連携」です。当たり前ですが、サービスをしっかり使ってもらうことが大事だと思っています。
そのために、今市場において使われているサービスとの連携を進めてきました。SlackやTeams、電子契約のクラウドサインやワークフローシステムのジョブカンなどです。他社製品とシームレスに連携することは事業方針の1つです。
二つめは「デザイン」です。Hubbleは毎日、高頻度で使ってもらえるサービスを目指しています。そのため使っていてストレスを感じない、ということが非常に大事です。
また、Hubble上では契約書というとても重要で緊張感のある仕事が行われます。だからこそ、「ドキュメント業務の楽しさ」に気づいてもらえるように、デザインしていきたいと思っています。デザインの力によって「使っていて楽しい」という実感や、愛着を持っていただくことが、この業界でブレイクスルーするためのポイントだと僕は思っています。
三つ目は戦略とはちょっとズレるかもしれませんが、「自分たちがユーザであること」だと思っています。僕は、Hubbleが心から好きですし、もっと使いこないしたい!って本気で思っています。だから誰よりも改善要望出して、誰よりも大きな夢を描いています。
あとは自分が本当に良いと思っているから、お客様に「売る」のではなく、「勧める」のです。
「Hubble使った方が、もっと早く、正確にコミュニケーションが取れます。そして無理なく貯めた情報が、他の誰かの役に立つ、そんな循環を一緒に作りましょうよ。」と。
自分が好きなサービスをお客様と一緒に体験して改善して、もっともっと良くしていく。これは戦略とかではなく、なんか幸せだと思っています。
2022年、過去3年間を振り返ってみて
ーーここまでが2019年にお話しいただいた内容でした。何か変化はありましたか?
この記事を書いたのが3年前。振り返ると状況は大きく変わっていることを痛感します。ただ、根本的な思想は変わらず、ですね。
今年2022年4月にシリーズAの資金調達を行った際に書いたnoteがこちら。
2022年12月現在、契約書管理クラウドサービスHubbleの月次継続率は99.9%です。この圧倒的な数字は、顧客に向き合い開発を行ってきた成果だと思っています。
これからもHubbleは「圧倒的顧客理解」を基盤とし、プロダクト・組織を作っていきたいと思います!